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ワンポイント英語講座

2004年2月から2007年3月まで配信していたメルマガ『今週のワンポイント英語講座』を、再構成してお届けするブログです。使える英語表現、英語的雑学などを、英字新聞や洋雑誌、音楽などを素材に楽しく学びましょう。

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英語で味わう日本文学

今回は日本の小説の英語版をみてみましょう。

まずは、冒頭部分を読んで、なんの小説の英訳版か当ててください。
よく知られた小説です。

  Ever since I was a child, my inherent recklessness has brought me nothing but trouble.

ずいぶんやんちゃな主人公と見受けられますが、わかりましたか?
これは、夏目漱石の『坊っちゃん』です。

親譲りの無鉄砲で子どもの時から損ばかりしている。

これが原作です。
英語をそのまま訳すと、「子どもの時からずっと、親譲りの無鉄砲さのためにトラブルばかり起こしてきた」となります。なかなかいい訳だと思いませんか?

では、これに続く英文を読む前に、ご自分で考えてみましょう。
原作ではこう続きます。

  小学校にいる時分学校の二階から飛び降りて一週間ほど腰を抜かしたことがある。



なんとか英語にしましたか?
Alan Turneyさんの訳ではこうなっています。

  Once, when I was at primary school, I jumped out of a second-story window and couldn't walk for a week.

わりとシンプルですね。"story"という単語には、「階」という意味がありますので覚えておきましょう。
続けます。

  なぜそんなむやみをしたと聞く人があるかもしれぬ。べつだん深い理由でもない。

これはどうですか?訳をみてみましょう。

  Some of you may be wondering why I did such a rash thing. There was no particularly deep reason.

ひねったところもなく、素直な文になっています。

ところで、この"I"(=坊っちゃん)がなぜこんなむやみなことをしたのか覚えていますか?深い理由もなく、無鉄砲な坊っちゃんが二階から飛び降りたのは、二階から顔を出している坊っちゃんに同級生たちが「弱虫やーい!」とはやたからです。そして、「親譲りの無鉄砲」さを証明するように、このあと坊っちゃんは父親から叱られます。「二階ぐらいから飛び降りて腰を抜かすやつがあるか」と。

先に見ていただいたように、英訳はそれほど難しい単語も使っていませんから、読みやすいと思います。秋の夜長に、物語をよく知っている日本文学を、ぜひ英語で読んでみてください。日本語の原作と読み比べてみてもいいでしょう。Good luck!

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テーマ: 英語・英会話学習 - ジャンル:学校・教育

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